
こんにちは!元時計営業マンのIZです。
皆さんTISSOT(ティソ)というブランドはご存じでしょうか?
2021年9月に発売された「PRX オートマチック」は価格以上のクォリティで、発売以来売れ続けているようです。
元時計業界人の視点からみると、「10万円以下の腕時計はPRXの1強」!?と言っても良いぐらいの仕上がりです。
では、早速「 TISSOT PRX」の凄さを説明します!
TISSOT(ティソ)とは?

1853年にスイスでシャルル・ティソ父子によって創設させた。1985年にスウォッチ・グループの傘下に入る。トラディショナルウォッチにおいては世界1位の生産量を誇る企業であり、スイス国旗を自社のロゴマークを取り入れることが許された数少ないブランドのひとつでもある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%BD

創業160年を越えるスイス時計では老舗ブランドです。
日本で一番有名なスイス時計ブランド「ロレックス」の創業が1908年なので、比べるとTISSOTの歴史の長さがわかるかと思います。
トラディショナルウォッチとは、2針・3針デザインの時計のことで、生産量世界1位なのは、どれだけTISSOTが世界中から愛されているかがわかりますね!
TISSOT PRXの魅力
「PR」は””Precise and Robust(高精度かつ堅牢)”を意味し、「X」は””10気圧(100m/330ft)防水””をローマ数字で表現したTissot PRX。
TISSOT公式HPより
PVが非常にカッコイイですね。
PRXは1978年のオリジナルモデルを現代のトレンドに再解釈し発表されたモデルだそうです。
PVがレトロテイストな理由は、このイメージを表現しているからかもしれませんね!
TISSOTの歴史の積み重ねと、現代のトレンドに合わせた攻めの姿勢を感じる1本です。

この青文字盤は一番人気だそうで、店頭でも欠品の方が多いらしいです。
外装の作りは非常にシンプル。
裏からムーブメントが見えるのも、男心をそそりますよね。
ここでスペックの紹介です!
ムーブメント | 自動巻き3針 |
ケースサイズ | 40mm |
ケース素材 | 316Lステンレススチールケース |
ガラス | サファイアクリスタルガラス |
防水性 | 100m防水 |
パワーリザーブ | 80時間 |
正規品価格 | 82,500円(税込) |
並行品価格 | 販売無し(12/10時点) |

この時計の凄いところは、
「デザイン・機能・価格」の3拍子全てが揃っている点ですね!
腕時計に詳しくない方のためにも、1つずつ解説します。
トレンドど真ん中「ラグスポ」デザイン
スポーツウォッチの中で下記定義に当てはまる時計を”ラグスポ”と称することが多いです。
※正確な定義は決まっていません。俗にってやつです。
①ケースとブレスレット(ベルト)が一体型になっている
②ビジネスシーンで使いやすい厚みが薄い
③100m以上の防水性を有する
④ケースがステンレス製
現在、スイス時計業界にはラグスポウォッチブームの流れが来ています。
今まで18kケースやプラチナケースをメインに製造していた超高級時計ブランドが、
ステンレススティールケースで発売していることがキッカケです。
火付け役の超高級時計ブランドはこちら
パテックフィリップ ノーチラス
正規価格¥3,289,000
引用:パテックフィリップ公式HP
https://www.patek.com/ヴァシュロンコンスタンタン
オーヴァーシーズ
正規価格:¥2,662,000
引用:ヴァシュロンコンスタンタン公式
https://www.vacheron-constantin.com/オーデマ ピゲ ロイヤルオーク
正規価格:¥2,805,000
引用;オーデマピゲ公式HP
https://www.audemarspiguet.com/
上記モデルは、正規品を店頭では見ることが出来ないほどの状況になっています。
また、そのトレンドに引っ張られるように多数のブランドからラグスポウォッチが発売され
時計業界全体が「ラグスポ」という大きな流れが起きています。
話はPRXに戻りますが、外装デザインは上記3つのブランドを合わせたかのようなスタイリッシュな作り、そして文字盤はオーデマピゲのロイヤルオークを彷彿とさせるような作り込みとなっています。

皆さんどうでしょうか?ラグスポカッコイイですよね!
ラグスポウォッチのいいところは、仕事とプライベートの両方で使い倒せることです。
またPRXの外装は、「ヘアライン仕上げ」が使用されています。
あえて、ツヤを消しマットな仕上げは腕元が引き締まってみえることでしょう。

外装に縦方向の艶消しが入っています。
こちらがヘアライン仕上げと呼ばれる加工です。
引用元:TISSOT 公式HPより https://www.tissotwatches.com/ja-jp/
ムーブメント「Powermatic 80」の凄さ
腕時計のムーブメントは、機械式とクォーツ式の2種類があります。
・機械式:ゼンマイの動力で歯車を動かしているムーブメント
メリット:歯車交換でほとんど修理が可能
資産価値が高い
・クォーツ式:電池を原動力に針などのモーターを駆動しているムーブメント
メリット:電池が切れない限り動き続けている(約2〜3年ほど)
機械式に比べ1日のズレが少ない(1ヶ月で15秒程度の誤差)
機械式時計に比べ安価
PRX Automaticに使用されているムーブメントは「機械式の自動巻き」と呼ばれるムーブメントです。
時計を動かす際は、手動でゼンマイの巻き上げが必要ですが、着用時はローターと呼ばれる自動巻き上げ機能でゼンマイの巻き上げを補助をしてくれます。

時計の裏側に見えてる半円上の金属がローターと呼ばれるパーツです。
引用元:TISSOT 公式HPより https://www.tissotwatches.com/ja-jp/

この「Powermatic 80」の凄いところはパワーリザーブ80時間という仕様ですね〜!
同価格帯の他社は42時間がほとんどなので、
このムーブメントがどれだけユーザー目線で作られているかわかると思います。
腕時計の最大駆動時間のこと。
機械式はゼンマイを巻き上げ、ほどける力により歯車を動かしています。
そのゼンマイに貯蓄できる力の最大時間のことをパワーリザーブといいます。
もっと細かいことを説明すると、PRX Automaticに搭載されているムーブメントは
「ETA 2892」ベースにカスタマイズされたムーブメントが使用されています。
ETA 2892は、スイスブランドで最も使用されている3針の汎用ムーブメントです。
そのムーブメントをよりユーザー目線でカスタマイズされたものが「Powermatic 80」です。
パワーリザーブ 42時間 → 80時間へ
ヒゲゼンマイ 通常素材 → シリコン素材へ(耐磁性が上がる)
TISSOTがどれだけユーザーを大切にしているかがわかりますね!
価格破壊!? 抜群のコストパフォーマンス

ここまでPRXについて色々説明しましたが、
この時計が話題になった理由が「82,500円(税込)」という驚異の価格です。
「ラグスポ」✕「Powermatic 80」でこの値段は考えられないですね!!
ラグスポは超高額時計ブランドが先行して作り上げたトレンドで、現在はそれに追随するかのように多数のブランドで製造がされています。
しかし、このラグスポウォッチは決して安価ではなく、相場は最低でも100万円と一般的には手が届きづらい状況でした。
その壁のぶっ壊したのが、この「PRX Automatic」です。
TISSOTは誰もが憧れるラグスポデザインを10万円を切る価格帯で実現し、
ただ安いだけでなくムーブメントにも手を加え、ユーザー目線の物作りをしています。

PRXは腕時計初心者にも、セカンドウォッチとしても
非常に使いやすい時計だと思いませんか?
PRXシリーズ ラインナップ
TISSOTは公式が楽天ショップ運営しています。
ここでしか手に入らないオリジナルの特典もあるようです。
ぜひ、ご覧ください。
■PRX Automatic(本記事に記載している機械式タイプ)
■PRX Quartz(もっと気軽に使いたい電池式タイプ)

1番人気は青文字盤だそうですが、黒文字盤も白文字盤もカッコいいですよね。
初投稿ということで、拙い部分があったかと思いますが、
皆さんいかがだったでしょうか??
本記事をきっかけにPRXに興味を持っていただけたら幸いです。
感想や記事掲載の希望等ありましたらお問合せよりメール下さい。
お付き合いありがとうございました!!
また次回の記事でお会いしましょう〜!